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ひきこもりはあなたの全てじゃない〜今のままの自分から始めよう〜

COMOLYの活動

はじめに

「ひきこもっている自分はダメなんじゃないか」
「このままじゃいけない気がする」

そう思っても、何をすればいいのか全く分からない。
モヤモヤする気持ちを抱えたまま、気づけば何年も経ってしまった・・・

もし、あなたが今そうした状態にあるのなら、最初にお伝えしたいことがあります。

それは「ひきこもりは、あなたのすべてではない」ということです。

たとえ外に出られなくても、誰かと話せなくても、今この瞬間、あなたが生きていることに意味があります。

でも、社会はなかなかそうは見てくれません。


「働いていないのは甘えだ!」とか、「努力が足りない!」なんて言葉で、心を傷つけられた経験がある人も多いでしょう。

何もしないことが悪いわけじゃないのに、「自分には価値がない」と思い込んでしまいます。

今日ご紹介する動画は、そんな思いを抱えているあなたに向けて届けられたセミナーです。
「ひきこもりは誰にでも起こりうること。だから今の自分を否定しなくていい」と、背中をそっと押してくれます。

「何かを始める勇気はないけれど、ちょっと話を聞いてみたい」というあなたへ。
いきなり自分を変える必要はありません。

まずは「知ること」から、始めてみませんか?

セミナーの内容

まずは、ここでセミナーの概要を説明しておきます。

この動画は、『公文式スモールステップで”働く力”を身につける方法』というタイトルで、森崎沢佳さんが講師を務めています。

森崎さんは公文式教室の経営に10年以上関わったのちに人材紹介の会社を立ち上げ、主に若者の就職後のサポートを行っている方です。

セミナーでは、社会や教育の仕組みをふまえたうえで、「ひきこもりは本人の性格や努力不足のせいではない」ということが繰り返し語られます。そのため、自分を責めがちな人でも安心して見ることができるでしょう。

動画後半では、今日から少しずつできる具体的な方法論も紹介してくれますので、何をすればいいか分からない人も心配はいりません。

心に響く言葉

実は筆者もひきこもりなので、このセミナーに参加しました。

その際に、心に残った言葉があります。

それは「生きているだけで100点満点、ひきこもり経験は、これからの未来に役立てる素晴らしい財産」というものです。

言葉自体はありきたりかもしれませんが、当事者にとってはこれほど救われる言葉はありません。
一般的に、ひきこもりはネガティブに捉えられます。

ひきこもりには「仕事や学校に行かずに家にこもって、家族以外と話さない」というイメージがつきまとい、親や友人、第三者から優しい言葉をかけられることはそう多くありません。

私自身も周りの大人に怒られ、責められ、他人と自分を比べては「まだまだ足りない。もっと頑張らないと、何か行動していないと、周りに置いて行かれてしまう」という焦りに駆られる日々を送っていました。

そんな中で耳にしたこの言葉には、思わず胸が熱くなりました。

「生きている」ことは確かにハードルが低いかもしれないし、大したことではないかもしれない。

だけど、「生きる」という最低限の条件を満たしたうえで、ひきこもりながら未来について考えている自分を認めてあげたら、気持ちが楽になったのです。

セミナーをきっかけに、自分との向き合い方が少し変わった気がします。

今の自分にも価値がある。
そう思えるだけで、明日が少しだけ楽しみになりました。

自分を受け入れるためのヒント

とはいえ、ひきこもっていることなんて、なかなか誰にも言えません。

というより、他人には言いづらいことでしょう。

でも本当に、ひきこもりは「他の人に言いづらい」ほど悪いことなのでしょうか?

私はそうは思いません。
ひきこもりの人たちには、多くの人が持っていない素晴らしい強みがあります。

その強みとは、「自分の意志で選択する」力です。

現代は、かつてのように「これが正解」といえる生き方がなくなっていく時代です。
日本でも終身雇用が崩れ、リモートワークが広まり、AIが仕事を奪うかもしれない、そんな時代に私たちは生きています。

そんな不確実な社会では、「みんなと同じ」「人並みに生活する」といった過去の常識がもはや通用しません。だからこそ、自分で判断して選択できる力が何よりも大事であり、ひきこもりはその力を持っています。

パーソル総合研究所の調査によると、社外学習・自己啓発を「何も行っていない」人の割合は日本が断トツの1位で、なんと52%だそうです。これは2位のオーストラリアの2倍近い数値であり、いかに一般的な日本の社会人が何も考えていないかを物語っています。

確かに、ひきこもっている時期を「無駄だ」と思う人は多いでしょう。

ですが、ひきこもることは選択の一種です。

同調圧力の強い日本では、「ひきこもる」という選択をするのにも勇気がいります。

ひきこもりの人達は、勇気を出して「ひきこもる」という判断を下し、さらに将来について考える思考力も持っています。この時点で、自分では何も決めず、仕事以外のことはやらない52%もの社会人より伸びしろがあるといっても過言ではないでしょう。

自分で決断したとしても、成功しないといけない訳ではありません。

大切なのは、「この道を選んで良かった」と胸を張って言えることです。

再スタートをきればいい、ただそれだけ

最後になりますが、これだけは覚えておいてください。

ひきこもりは決して悪いことなんかじゃありません。

確かに、SNSには稼いでいる人がたくさんいますし、自立している同級生もいるはずです。

「それと比べて自分はダメだ」と感じることもあるでしょう。ですが、他人と比較することは自分を見失うことにつながります。

大事なのは「自分だけの道」を選んで進み、失敗しても再度挑戦することです。

そのために、まずは考え方を変えてみてください。
大きな進歩がなくてもいい。昨日より少しでも何かが出来たなら、それは立派な前進です。

1メートル歩けた、5分机に向かえた、メールを1通書けた。それだけで十分です。

「すごい人・活躍している、成功しているように見える人」も、小さなことを積み重ねたから報われているのです。

あの人はすごいなぁ、それに比べて自分はなんでうまくいかないんだろう

そんな風に、誰かと比べて自信をなくすのは終わりにしましょう。

「何もできない」と感じているあなたにも、変化の種はきっとあります。

興味があるあなたへ

ひきこもりは単なる「今の状態」です。

そこから抜け出す必要も、無理をする必要もありません。

大事なのは、今日できることを続けること。

それが、未来を変えていく第一歩になります。あなたの歩みを、あなた自身がちゃんと認めてあげてください。

「誰かと話すこと」が負担なら、まずは「動画を見ること」から始めてみるのも良いでしょう。

全部を観なくても構いません。
気になるところだけでも大丈夫です。

このセミナーには、ひきこもりを否定せず、優しく受けとめる言葉がそろっています。

興味のある方は、自分のタイミングで、無理のない範囲でご覧になってみてください。