2024年8月末「COMOLY ワークキャンプ in 能登」が行われました。この記事は、今回のワークキャンプの参加者である、私個人(COMOLY登録者のH)の体験談となっております。
この記事の筆者である私は、2024年春のCOMOLYワークキャンプに引き続き、今回が2回目の参加です。一個人の体験談ではありますが「ワークキャンプってなに?」「ワークキャンプではどんなことをしているの?」といった疑問解消のサポートにもなるのではないかと思っております。
ワークキャンプ概要
私は「ワークキャンプ」という言葉を、2024年春のCOMOLYワークキャンプの数ヶ月前に知りました。最初はあまりイメージがわかず不安も大きかったので、体験談に入っていく前にワークキャンプ自体についてすこしだけ解説です。
ワークキャンプってなに?
ワークキャンプを一言で言うと「ボランティア合宿」となるのかなと思います。一般的なイメージの「キャンプ」に「ワーク(活動)」が追加されるようなイメージです。
ちなみに、春のワークキャンプの記事はこちらです。こちらをみるとよりワークキャンプのイメージが湧くかもしれません。
今回のワークキャンプ詳細
今回のワークキャンプは、以下の内容で行われました。
場所 | 石川県珠洲市 |
期間 | 2024年8月22日(木)〜8月26日(月)の4泊5日 |
参加人数 | スタッフ3名、COMOLY登録者3名、参加者2名、Youtube配信2名、Twitter実況など1名(途中参加や途中解散など含む)※ただし、今回は縁日への来場者など、様々な方との交流が多めであった。 |
スケジュール | 8月22日(木):東京を夜に出発、レンタカー移動約10時間。 8月23日(金):朝珠洲市到着、休息、田んぼの草刈り、海。 8月24日(土):縁日準備→開始、自衛隊風呂、現地の方のお宅訪問。 8月25日(日):縁日→縁日終了、片付け、とある旅館訪問。 8月26日(月):田んぼの草刈り、珠洲市出発、深夜東京着。 |
ワークキャンプ1日目
8月22日(木):東京を夜に出発、レンタカー移動約10時間。
東京出発
今回のワークキャンプの集合場所は、COMOLYのオフィスでした。
久しぶりのメンバーとの再会、久しぶりのスタッフの方との再会、初対面の方との出会い、みんなの優しい雰囲気がとても嬉しい。
お見送りにきたメンバーもいまして、暖かい環境だなと感じました。
初対面の方との挨拶を見ていたメンバーいわく「(私のテンションが)電気屋さんの店員さんみたいですね」とのこと。初対面の挨拶緊張したんや、、恥ずかしかったんや、、
出発前には夕食として、みんなで料理をしました。シェフの指示でしめじを塩揉みする私。麺のお湯切りでわちゃわちゃする私。スパゲッティもポテトサラダも美味しかったです。
少しだけ「東京の電気屋さんが気になるな」という想いを抱えながら、お見送りメンバーからモンスターエナジーなどの応援をいただき出発。
東京にあるCOMOLYオフィスの出発時刻は21時過ぎくらい。「始まるな〜」という心象でした。なるようになるだろうと、流れに身を任せるモードだったような記憶があります。
車内トラブル
東京から珠洲市への移動時間は、休憩時間も含めて10時間くらいと予想されていました。決して、短い時間ではありません。
私はわりと最初の方で酔いました。普通に体調不良でした。酔い止めをいただいたり、ティッシュをいただいたり、寄り添っていただいたり、休憩のお声がけをしていただくなど・・・。みなさんのケアが心に沁みました。
中には、スーツケースを車に積み忘れたという人が・・・。滅多にない貴重な場面に立ち会うことができたのではないかと思っております。スーツケースがなくても、最終日まで難なくこなしていたように見えたので流石だなと思いました。
体調不良や忘れ物のトラブルだけでなく、道の駅では和気あいあいとした雰囲気のなか、美味しい食べ物をいただいたりもしました。
ワークキャンプ2日目
8月23日(金):朝珠洲市到着、休息、田んぼの草刈り、海。
石川県珠洲市到着
石川県金沢市を過ぎて、珠洲市までの道路や珠洲市内の道路はボコボコしていたし、亀裂などもありました。珠洲市付近の道の駅での休憩時間、長時間の移動や悪路の影響などからか、さすがにみなさん疲れがあったように感じます。
浦野農園playground(宿泊地)への到着は、朝8時頃。結局スタッフの方が一人で最初から最後まで運転をやりきってしまいました。
10時間移動後の予定は、日中の最高気温が35度を超えるらしいと噂されるなか、田んぼの草刈り作業(その方は、一睡もせずにそのまま田んぼの草刈り)です。
浦野農園playgroundにいた方々と挨拶を交わし、1時間弱ほどの休憩をはさみ、田んぼの草刈りが始まります。
田んぼの草刈り
当初の予定では、瓦礫撤去作業ということだったのですが、予定変更とのことで、本日のワークは田んぼの草刈りです。
旅の荷物の準備は1週間前くらいから始める私。
帽子を持ってくる予定はなかったのですが、前回のワークキャンプで帽子の大切さを強く認識したので、ギリギリで荷物に詰め込みました。田んぼの草刈りが始まる前「帽子詰め込んでよかった〜」などと、ひっそりと思っておりました。
しかし、帽子の活用も悲しく、私はバテておりました。車酔いのダメージの残り、東北では感じないような暑さ、緊張や不安や申し訳なさを感じるメンタル面の影響、栄養を摂れていないこと・水分不足(お腹下し中)。など色々あったのかなと感じます。
幼少期まで記憶を遡っても、一人ダウンして休憩させていただいことはないので、人生で初めての経験でございました。
休憩させていただく立場になってみて、されると嬉しいことなどを認識したので、そのような場面があったら行動していければいいなと思います。
みなさまのケアやお声がけ、嬉しかったです。本当にありがとうございました。浦野農園さんでは、震災による人手不足という問題を抱えているよう。ダウンせずにもっと頑張りたかった。
草刈り作業は、ダウンする前の少しだけでしたが、稲に似ている草と稲を見分けるのが難しかったです。田んぼの草刈りは、人生で初めての経験だったので、貴重な学びとなりました。
日本海・BBQ
この日の午後はわりとゆっくり目に過ごしたような記憶があります。しかし、それは私がダウンしていたからでしょうか。
皆さんが夕食の買い出しに行く中、スタッフの方に付き添っていただきながら、クーラーの効いたお部屋で数時間休ませていただき、だいぶ回復させていただきました。
その後、海で泳ぎ、サーフボード(?)に3人で乗りました。楽しかった。太平洋と触れ合った記憶は多めにありますが、日本海と触れ合ったのは初めてで、すごく思い入れのある日となりました。
そして、この日の夜はBBQ。
野菜や買い出しで調達した海鮮系、浦野農園さんからいただいたサザエなどを焼いて食べました。人生で一度も意識したことはなかったのですが、私はサザエをむくのが上手いらしく、褒めていただきニヤけておりました。
サザエに限らず「自分の内面」や「自分の強み」など、自分一人でわかりづらいことは、人と関わっていくことで見えてくることも多いのだろうと感じました。
ワークキャンプ万歳。
ワークキャンプ3日目
8月24日(土):縁日準備→開始、自衛隊風呂、現地の方のお宅訪問。
朝、海を眺めながら砂浜でコーヒー。海に浮かんでいる謎の物体に石を投げて当てるゲームが始まったが、結局誰も当てることはなく終わった。
縁日・合流・お別れ
午前中は縁日の準備・午後に縁日開始となる本日。
「縁日」という単語、聞いたことはあるけれど、あまり聞き慣れている単語ではないので、ググってみて「小さなお祭り」と認識することにしたのはワークキャンプ出発前のお話。
縁日では、輪投げ、的当て、駄菓子釣り、ボードゲームやおしゃべりブースなどがあり、別室では料理の提供、二階にはメタバース関連のお部屋や相談ブースもあるよう。
私は午前中に、新しく合流した参加者の方やスタッフの方とともに、輪投げ、的当て、駄菓子釣り、ボードゲームやおしゃべりブースの準備や部屋の飾り付けなどをさせていただきました。
午後は、ホールと洗い場をやりました。お皿もたくさん洗いましたし、お茶をこんなに注いで回ったのも初めてな気がしました。洞察力や体力が必要とされる作業でした。
カレーやたこ焼きやサラダやフルーチェなどの提供も喜んでいただけている模様。飯は美味いので間違いない。たこ焼きも中身が色々あって楽しくて美味い。みんな協力しながら臨機応変に頑張っていました。
メタバースでの配信や実況なども行われているようで、各々が縁日を盛り上げようと動いている。料理提供などの合間に実況を少しだけ見させていただいたのですが、アバターもお声も素敵でした。
午後は、最初からご一緒していた参加者の方と解散。寂しい。今度、キックボクシングのお話もっと聞かせてください。
自衛隊による入浴支援
夜は、現地で「自衛隊風呂」と言われている、お風呂へ。
自衛隊による入浴支援が行われているようです。シャワーは5つくらいで、湯船は3人ほど入れる浴槽が2つ、という記憶です。気持ちのいい湯で、癒やされました。
お風呂上がりのドライヤースペースでは、現地の方々の思いが綴られているノートがありました。現地の方々や書き込みや、それに対する自衛隊の方のお返事から溢れる優しさを感じます。
想いはできることなら伝えた方がいい。との価値観があるので、わたしも一言だけ「気持ちよかったです。ありがとうございました!」と書き残しました。少しでも優しさの輪が広がると嬉しい。
現地の方のお宅訪問
正直、どのような流れで訪問させていただくことになったのかをまったく認識していません。訪問先の方からの「ビールを飲めますか?」という問いに「飲めます」と答えたことだけは覚えています。ありがとうございます。
お風呂あがりに、ビールサーバーでいただくビールはとても美味しく、心身に染みわたりました。
現地の方々の優しく迎えてくださる雰囲気に、私たちも優しい気持ちになります。
現地の方から聞かせていただく震災後のお話。
「崩れた家の屋根の上を歩いて避難した」「チェーンソーで近所の方達を助けた」そのようなお話が印象的でした。
訪問したお宅の天井に飾ってあるキリコ(能登地方の祭りで担ぐ灯篭の一種)の画は大迫力で、感情が揺さぶられます。
ワークキャンプ4日目
8月25日(日):縁日→縁日終了、片付け、とある旅館訪問。
縁日・片付け
今日の縁日は午前中だけでしたが、昨日より疲労を感じました。
野菜を切り、お茶を提供し、フルーチェを提供し、合間に食器洗いやテーブル拭きなど。終始、クルクルしていたように思います。
一見目に見えづらい裏方、縁の下の力持ちポジション。私は幼少期からそういう場所にいることが多いです。その経験から、このポジションは周りから認められづらいという認識があります。
しかし、来場者の方たちが楽しそうに食事や会話をしているのは、私の働きも少しはあると思うので、しっかりと誇りを持とうと思いました。
頑張りを認識してくれる方がいたり、お声がけしていただけたりしたこと、それは、救いであり、癒しでございました。私も、お声がけしていけるようになりたいと感じました。ありがとうございました。
あとから思ったのですが、輪投げや的当てや駄菓子釣りなど、準備はしたけれど、実際に体験されている場面を見ていなかったので、タイミングをみて見に行けばよかったと反省。
しかし、来場者の方に書いていただいたアンケート用紙を回収した際、チラッと目に入った「駄菓子釣りが楽しかった」の言葉に密かに嬉しさを感じるなどしていました。
微力ながら、現地の方々のお役に立てた。そのように認識したいです。
お別れ・とある旅館
縁日の片付け後、スタッフの方一人・参加者の方一人と解散となりました。
集合写真などを撮り、二人が乗るバスを見送りました。寂しい。
スタッフの方には、今度マッサージさせていただきたい所存であり、参加者の方のKindleを一冊購入したので、ゆっくり読ませていただく所存であります。
その後は、寂しくも広くなった車内を感じながら、とある理由でとある旅館を訪ねました。
その旅館では、震災後から今までのお話を聞かせていただき、震災後の写真が掲載されている報道写真集などを見させていただき、修理中のお部屋なども見学させていただきました。
営業していくためにはまだまだ大変なことが多そうだと感じましたが、お話ししてくださった方からは優しさや力強さを感じました。
その旅館から見える景色はとても綺麗で、とてもいい場所でした。
そろそろ宿泊地に戻ろうかと旅館の外に出て雑談などをしていると、そこに外国人の方3人グループがやってきました。私は「こんにちは」と、挨拶を交わしました。
あまりに自然な「こんにちは」だったので、私が「日本語上手ですね」と声をかけると、「ワカラナイ。こんにちはだけ」と、困ったような顔をしてそう言っていました。
それに対し「お〜・・・」という私の発言の後、少しだけ気恥ずかしそうに「こんにちは、こんばんは、オハヨウゴザイマス」と言っていただいたので、「お〜グッド!」と言いながら微笑みました。
普段だったら絶対に話さないのですが、何気なく話している自分に不思議を感じました。ワークキャンプという非日常は、普段しないことをやれたりもするんだろうなと。
外国人の方の笑顔を見たあとは、安心感が湧いてきたので笑顔の大事さを再認識するなどしていました。
その旅館の帰り道に見た海に落ちる夕陽。
「夕陽を見ると悲しくなりませんか?」私の問いに共感していただけることはなく少しの寂しさを抱え、夕陽をみて悲しみを感じるなどしました。
みんな違ってみんないい。共感していただける方がいたら、ぜひ一緒に夕陽を見に行きましょう。
しかし、本当に「この世のものとは思えない」そんな言葉を使いたくなるほどに、最高に綺麗な夕陽でした。本当に美しかった。
映画鑑賞「消せない約束」
旅館から帰ってくると映画鑑賞会が開かれていました。
個人的には「日本」や「大和魂」をテーマにしている印象。
内容としては「沖縄に流れ着いた記憶を失った青年(約80年前の特攻隊員)が、現代の日本を感じ、80年前との違いに触れながらも、変わらず受け継がれている大和魂に誇りを感じる。その青年の言葉に、現代の日本人である主人公は感化されていく・・・」というようなものです。
途中からの鑑賞でしたが、感動する場面が多くありました。「日本人として・・・」というテーマを考えさせられました。
「自由という名の不自由」とうワードが浮かび、どこかへ消えていきました。
時代の影響も大いにあるとは思いますが、昔に生きていた人とはスケールが違うと感じました。それがいいことか悪いことかはさておき、今まであまり考えたことがない視点から人生を考えるきっかけとなったことが嬉しいです。
「お天道様が見ている」という大和心的な価値基準、私は好きです。すごくいい映画でした。ありがとうございました。
ワークキャンプ5日目(最終日)
8月26日(月):田んぼの草刈り、珠洲市出発、深夜東京着。
ぐっすりと眠る
前回参加させていただいたワークキャンプも含めて、この日だけは、一度も目が覚めずに朝まで寝ていました。
縁日の作業、旅館からの運転というスケジュールからの、お腹の調子の回復、少しだけ入ったサウナ、最終日の疲れなどもあり、いつの間にか朝になっていました(6時間弱)
昨日あたりからでしょうか、お腹の調子を取り戻したこともあり、今日が一番体調がいいです。最終日なので疲れはもちろんあるのですが、朝まで眠れたことも大きいのでしょう。
「そういえば、持ってきていたな」と思い出し昨日飲んだ、整腸剤のビオフェルミンが効いたようにも思います。もっと早くに気づけばよかった。
最終日の朝は、せっかくなので海沿いの砂浜を散歩しました。岩に立っているカモメらしき鳥に「おはようございます」と声をかけるも反応はありません。
最終日、綺麗な海。波の音が心に染みます。
田んぼの草刈り
最終日の午前中は、田んぼの草刈りをしました。草刈りは、今回のワークキャンプ中2度目です。
初日の草刈りではダウンしていたので、最終日、しっかりと頑張ろうという想いがありました。
途中でスタッフの方に教えていただいた暑さ対策である「帽子と頭の間に濡れタオルを挟む」というテクニックが、嘘かと思うくらいに効果を感じました。ありがとうございます。汗も拭きやすい。
本ワークキャンプ中2度目の草刈りは、無事ダウンせずに終えることができました。
稲は割と均等に並んでいるということだったり、歩きやすい方向があるということだったり。そんなこと、考えるまでもなくわかりそうなものではあるのですが、私は実際の体験の中で感じておりました。
私は生まれた頃からずっと、家の周りに田んぼがある環境で暮らしているのですが「稲刈り」をちゃんと見たことがなく、イメージが湧きません。
「稲刈りをしやすいように草刈りをする」という想いを持ちながらも「稲刈りがわからん」と、なりながら、とりあえず「丁寧に作業をする」という気持ちで草刈りをしました。
近くにあっても、目を向けないと全然知らないことは多いんだろうなと。一見関係のないようなことでも点と点が線で繋がるように、経験や教養などは未来に繋がっていくんだろうなと。草刈りをしながら考えるなどしていました。
珠洲市出発〜東京へ
休憩やお昼ご飯の後、14時過ぎくらいに珠洲市を出発。
帰りは、わたしともう一人の参加者の方の二人で交代しながら東京まで運転しました。一人5時間弱くらい。応援のモンスターエナジーの恩恵を授かりながら。
途中、参加者の方一人と石川県の金沢駅でお別れをしました。寂しい。今度は、ぜひボカロトークとかしましょう。
ETCのレーンを初めて利用したし、片側三車線の高速道路を初めて運転しました。東京の街も少しだけですが運転することができたので、忘れられない経験・思い出となりました。
私が地元で車を運転する際、雑にハンドルを握っているという自覚があります。その癖が何度も顔を出し、その都度、綺麗に握るよう意識しました。
ハンドルの握り方に関してはたぶん、誰も気づいていないし、誰も気にしていなかったと感じておりますが、これからは、普段からもう少し綺麗なハンドルの握り方を意識しようと思いました。
一人では気にしないのに、誰かと一緒にいると意識せざるを得ない。こういう小さなことの積み重ねが、かっこいい人間になっていくために大事なはず。
東京着。
当初の予定では27日(火)の朝に東京着の予定でしたが、予定変更により26日(月)の深夜(27日に日付が変わるくらい)に東京へ到着しました。
ので、私ともう一人の参加者の方は、COMOLY事務所へ一泊させていただきました。ぜひ、また記憶や感情のお話しをしましょう。
ワークキャンプ総括
ワークキャンプの目的として、参加者には以下が共有されていました。
目的:地域の課題を発見し、課題解決に向けて行動する。
ワークキャンプ参加者や協力者との関わりの中で、自分の新たな一面を見つける。人生の経験値を上げるためのワークキャンプとする。
1.環境を変え新しいものに触れ知的好奇心を高める
2.習慣を見直し、心身ともに健康になる
3.人との繋がりの中で相手への共感、自身の可能性を発見する
>>地域の課題を発見し、課題解決に向けて行動する。
→「課題解決」となったかどうかはわかりませんが、微力ながら、現地の方々のお力になることができたのではないかと思います。
>>ワークキャンプ参加者や協力者との関わりの中で、自分の新たな一面を見つける。人生の経験値を上げるためのワークキャンプとする。
→みなさんと行動をともにすることで、自分が自然とやってしまうようなことやポジションなどが見えてくるので、自己理解や人間関係に繋がっていくヒントが得られました。経験値は、上がる一択です。
>>1. 環境を変え新しいものに触れ知的好奇心を高める
→初めての地域、初めての景色、初めての活動、初対面の方々。好奇心は非常に刺激され、日々の生活では体験することのないこと、感じることのない想いなどがありました。
>>2.習慣を見直し、心身ともに健康になる
→夜寝て、朝起きて、昼間に動く。というムーブになるので、健康的ではあります。私は、今回体調不良が続いたのでなんとも言えませんが・・・。ワークキャンプが終わってからの健康、その土台になるような体力や自信などは磨かれたはず。
>>3.人との繋がりの中で相手への共感、自身の可能性を発見する
→共感や思いやりは、私の価値観の大事な部分から近いところにあり、常に意識しているところではあります。しかし、日常でなくワークキャンプのような濃い共同生活の中でしか得られない貴重な経験値があると感じます。
初日から4日目くらいまでお腹の調子が悪く、食べてはトイレへ、飲んではトイレへ、夜中にトイレへ、という状態でした。しかし、栄養を取らないとバテてしまう現実もあり、一人苦悩がありました。
身体面からも精神面からも「バイタリティ」といわれるような能力に自信はなかったのですが、体調不良ながらもどうにかなった(ダウンはしていたが)ので、どうにかなるものなのだな〜と感じます。
「帽子」「酔い止め」「ビオフェルミン」は、必需品にしようと思いました。
珠洲市は、本当に素敵なところ。人に見せない悲しみや辛さなどがあるとは思いますが、現地の方々の強さや優しさをとても感じました。みなさんと出会うことができて本当によかったと心から思うとともに、1日でも早い復興を祈ります。
100人いれば、100通りあるワークキャンプの色。
人とのつながりや自己成長など、日々の生活では得られない価値や魅力がたくさんあります。各々が感じ学んだことが、自分のため世のため人のために活躍していく明るい未来に繋がると信じています。
最後に、スタッフのみなさん、参加者のみなさん、関係者のみなさん、現地でお会いしてくださったみなさん、本当にありがとうございました。またお会いしましょう。
今回はお会いできなかったみなさん、本当にありがとうございました。ぜひ、どこかでお会いしましょう。
あとがき
旅行にトラブルはつきものだと、よく聞く話。
このあとがきでは、ワークキャンプ後、東京で解散してから家路に着くまでのことを話したい。
ここは校正で全削除になってしまう可能性も高いが、もし残っているならば、それは、田舎に住んでいるワークキャンプ検討中の方のワークキャンプ参加、ひいては人生がひらいていくきっかけのひとつとなるかもしれない。
東京から600kmの帰路
Googleマップによると、COMOLYオフィスから最寄りの駅まで徒歩9分。
しかし私は、その道のりを30分弱くらいかかって歩いた。歩くのがすごく遅いというわけではなく、プチ迷子になったのだ。
方向音痴気味であるという自覚はある。左手にはGoogleマップを開いたスマホを手にしながら歩いたが、迷子になるなんて不思議なものである。
スマホの調子もすこしおかしかった。私のスマホも田舎に馴染んでいるのか、Googleマップがうまく働かない。
リアルでのわたしは立ち止まっていても、スマホ上でのわたしは右往左往している。スマホが東京に混乱しているように見えた。
大荷物を抱えたプチ迷子。その間、割と強い雨にも振られるなどした。雨に打たれる迷子は、汗と笑いが込み上げてくるなどした。時間には余裕があったので焦りはなかった。
どうにか最寄り駅に到着し電車に乗車、乗り換え駅である池袋駅で電車を降りる。帰りの新幹線は東京駅から乗るのだが、まだ少しだけ時間がある。
疲労困憊汗だくではあるが、東京なんて滅多にこないし、池袋は今回が人生初である。そんなことを思い、少しだけ駅の外を散策しようとコインロッカーに荷物を預けようとするもコインロッカーの使い方がわからない。
タッチパネル式のコインロッカーなんて初めて見た。そもそもコインロッカーの利用は何年振りであろうか。田舎者である。
いつまでもコインロッカーの前にいると人目が気になるので、コインロッカーから適切な距離をとり、コインロッカーの使い方をググる。その後、わりと簡単に預けることができた。
その後40分くらい池袋駅周辺を散策、田舎者らしくキョロキョロしていた。都会を歩いていることを嬉しく思ったり、どこもかしこも新鮮な景色などという理由から、ニヤニヤしてしまうことがあったので、ハンカチで口元を押さえながら歩いた。
その後は、下記の画像の流れもありながら、どうにか無事に帰宅した。
新幹線のチケットの予約(人生初)から始まり、初めての券売機での発券、初めてのソロ新幹線、知らない土地のお散歩&プチ迷子、都会の人の流れ、立ち並ぶビル、駅内での迷子、窓口へのヘルプ。
「ワークキャンプ」自体とはすこし違うところだが、決して少なくはない経験値を得ている。
ワークキャンプの参加を検討しているならば、半日とか1泊くらいからどうでしょう。どうですか。一緒にご飯とか食べませんか?
ワークキャンプ、すごく疲れるけれど、すごく成長できる。そして、すごく暖かい。